米LiftPort Groupは、同社が独自に開発を進める、地球と宇宙空間を結ぶエレベーター
「LiftPort Space Elevator」の、初の上空での昇降テストに成功したとの発表を行った。
今秋中にも、次なるテストを実施して、さらに開発を進めていく方針が明らかにされている。
LiftPort Space Elevatorは、ロボットタイプのリフター「Robotic Lifter」を用いて、地球と
宇宙空間を結ぶカーボン・ナノチューブ製のエレベーターケーブル上で、スムーズな昇降を
可能にするとされており、第1号機では、太平洋上の赤道付近に建造される海上プラット
フォームから、約62,000マイル(約10万キロメートル)上空の宇宙空間を目指すとのコンセプトが
明らかにされている。完成時のRobotic Lifterには、1度に7人が乗車できるようで、1日に最大で
5トンの資材を運搬する能力が備えられるという。
■中略
当日は計3回のテストが繰り返されたようで、第1回目は高度150フィート(約45.7メートル)まで、
第2回目は高度550フィート(約167.6メートル)まで、そして、第3回目には高度約1,000フィート
(約304.8メートル)に達するレベルでの昇降テストが、無事に終了したとアナウンスされている。
同社のMichael Laine社長は「LiftPort Space Elevatorの開発において、今回のテスト成功で、
歴史的にも重要な意義を帯びる大きな一歩を踏み出すことができたと思う」とコメントした。
また、テスト運行に携わった同社のAlexander Fronzke氏は、空中でのRobotic Lifterのテストに
初めて成功した瞬間について「まるで赤ちゃんが家の中で初めて歩く瞬間に立ち会うような
気持ちだった」と振りかえっている。
■以下略
引用元:goo (PCWEB) 2005/09/29
http://news.goo.ne.jp/news/mycom/it/20050929/20050929-08-mycom.html