マドリード──スペイン当局者によると、同国北東部サラゴサ近郊の発電所で
27日午前8時ごろ、爆弾が爆発した。負傷者の報告は、今のところない。スペインの
メディアによると、この爆発に先立ち、バスク地方の独立を目指す「バスク祖国と自由(ETA)」が、犯行を予告していた。
爆発があったのは、サラゴサ近郊アノン・デ・モンカイヨにある発電所。地元当局に
よると、約10年前から使われていない施設だという。
事件に先立ち、バスク地方の報道機関に犯行予告の電話があった。しかし、電話の
内容は混乱しており、ETAが伝えた当初の標的と発生時間は、今回爆発があった場所とは全く違うところだった。
一方で、サラゴサの(日本の110番と119番に相当する)112番には、爆発は10時に起こるとの予告があったという。
スペインでは今月12日、北部バスク地方の発電所で4個の爆弾が爆発。事前にETAが、
地元新聞社などに犯行を予告する電話をかけていた。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200509270030.html