ニューヨーク州ホワイトプレーンズ──頭部が結合した状態で生まれ、昨年8月にニュー
ヨークの病院で分離手術を受けたフィリピンの双子兄弟の1人が、8月末から自力で歩き始
めた。担当医師が27日、明らかにした。もう一人の幼児も、数か月以内に歩き始めそうだと
いう。
今年4月で3歳になったカール・アギレちゃんとクラレンスちゃんは、分離手術を受けるた
め、2003年に渡米。頭部の皮膚を伸ばすために頭皮の下に「風船」を埋め込むなど、段階
的な手術を受け、昨年8月4日に約12時間にわたる分離手術を受けた。
その後の容体は安定し、2人は順調に成長。クラレンスちゃんは今年7月には、看護師ら
の手を借りて、立ち上がることができるようになった。
母親のアーリーンさんは会見で、「(クラレンス)が歩いているのを見た時、泣きだしてしま
った。夢じゃないかと思って、体をつねってみたりして。思わず、『クラレンス、本当にあなた
なの?』と言ってしまった」と、喜びを語った。
CNN:
http://cnn.co.jp/science/CNN200509270032.html