仮説住宅になお623人 福岡沖地震から半年
2005年09月19日23時37分
福岡県と佐賀県で最大震度6弱を観測した3月の福岡沖地震から20日で半年となる。
余震は減少傾向にあるが、福岡市では今も600人を超える市民が仮設住宅での生活を
余儀なくされている。家屋被害が集中した玄界島(福岡市西区)では住宅再建に向けた
調査が始まるなど、復興に向けた歩みが続いている。
福岡沖地震では1人が死亡、重軽傷者は1000人を超えた。福岡市内の仮設住宅には
8月末現在で225世帯623人が暮らしている。うち玄界島の住民が516人を占め、島と
かもめ広場(同市中央区)で離ればなれの生活を送っている。
玄界島の復興については、市が土地や建物を買い上げる「小規模住宅地区改良事業」
で住民も合意。集合住宅や戸建て住宅を造成する方向で協議しており、被災住宅の買い
取り価格を決めるための建物調査も始まっている。年明けの解体工事着手を目指す。
福岡管区気象台によると、体に感じる余震は19日までに398回を数えたが、9月は7回
にとどまっている。九州大地震火山観測研究センターの観測では、地震直後に見られた
震源周辺の地殻変動は6月にはほぼ止まった状態になった。
朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0919/SEB200509190007.html