国連推計で約18万人が死亡し、200万人が避難民化しているスーダン
西部ダルフール紛争で、反政府勢力の1派が14日、15日からアフリカ連合
(AU)の仲介で始まる予定だった和平交渉への欠席を表明し、停戦協定
(昨年12月)を破棄すると宣言した。協定締結後も戦闘が相次ぎ、協定は有名
無実化していたが、反政府勢力が「破棄宣言」したことで一層の泥沼化は必至だ。
03年1月に始まった紛争は当初、同地方の反政府2派とスーダン政府軍の
戦闘だったが、反政府側の一部が新たに「改革と発展のための国民運動(NMRD)」
を発足させ、反政府3派と政府の争いになった。今回、停戦を破棄したのはNMRDで、
協定締結後も政府軍の攻撃が続いていることに反発している。
政府に支援された民兵組織が、反政府組織の支持基盤とみなした住民への襲撃を
続けてきたのに対し、最近は反政府側も「報復」を強化。AUは平和維持軍7000人の
展開を目指しているが、資金難などで3000人しか実現できない状況だ。
ソース(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20050916k0000m030120000c.html