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179ジュウザ ◆/KANE8/6fc
2005.9.15 インドで日本脳炎が大流行、300人近くが死亡
 世界保健機関(WHO)は9月13日、インド中北部でネパール国境に近いUttar Pradesh州の14地域で、7月29日から8月30日にかけて、
1145人もの日本脳炎の感染者が報告されたと発表した。患者はほぼすべて15歳未満で、4人に1人にあたる296人が死亡しているという。Bihar州のUttar Pradesh州に隣接するに地域でも90人の患者が報告され、Uttar Pradesh州の病院に収容されている。
 患者発生は、各村落で1件程度と散発的なものになっている。該当地域では、日本脳炎を媒介するコガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)と日本では石垣島で見られるCulex vishnuiの大量発生が確認されている。
 患者のほとんどは15歳未満で、その多くは脳炎症状を伴った急激な発熱を起こし、その後幻覚症状を呈して短期間で死亡している。
回復した患者にも、精神遅滞や神経障害といった症状が見られた。168人の血清/脳脊髄液が検査され、そのうち92人(55%)が
日本脳炎IgM抗体陽性を示した。

 日本脳炎は感染しても発症するのは100~1000人に1人程度とされ、大半は無症状で推移する。このため、判明している発症者数から
考えても、感染者は100万人を超える可能性がある。インド統計局によると、Uttar Pradesh州は約30万km2の面積に人口約1億7000万人
とインド最大の人口を擁する地域であり、今後の感染拡大が懸念される。

 現在、感染予防に対する教育や医療機関に対するガイドラインの普及、主な感染地域に対する殺虫剤の散布などを進めているという。
しかし、WHO東南アジア事務局によると、インド当局が州政府に緊急送付した日本脳炎ワクチンは30万人分とされる。
情報は限られているが、十分なワクチンが提供されているかどうか疑問が残る。

http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/tpic/397704
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