【社会】四輪駆動車全焼、前輪だけ新品での回転差が原因? メーカー注意喚起 静岡新聞

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 静岡市の東名高速道路で7月、4WD(四輪駆動)車の後部の駆動装置から発火し、車体を全焼
する火災があった。ドライバーは走行中、焦げ臭さを感じて点検したが異常は発見できなかった。
後の調べで「新品タイヤの装着」が火災に結びついたことが分かり、関係者は驚いている。

 車は、右左折や加減速の際、各タイヤに生じる回転差を調節するディファレンシャル(デフ=差動
装置)という機構を備えている。4WDは四輪ともエンジンの駆動力を路面に伝える仕組みのため、
機構はより精密で、複雑な制御をしているという。
 燃えた車のタイヤを調べたところ、前輪が後輪とは異なるメーカーの新品で、後輪はスリップサ
インが出る直前だった。このため、前後のタイヤに微妙な回転差が生じ、デフは「回転差を補うた
め“働きづめ”の状態だった」とみられる。

 車は名古屋から高速走行してきた。デフ内の潤滑油は徐々に異常過熱して噴出に至り、マフラー
付近の熱などで着火したと見られている。
 焼失した車のメーカーは、使用説明書などで「タイヤの回転径に差があると駆動系に損傷を与え
る恐れがある」と警告し、タイヤは四輪とも(1)指定サイズ(2)同一銘柄(3)同一のサイズとパターン
―の使用を求めている。摩耗については「目視して摩耗状況に著しい差があると危険な場合がある。
空気圧も点検し、少しでも不安があれば販売店などに相談を」と呼び掛けている。

静岡新聞
http://www.shizuokaonline.com/local_social/20050907000000000008.htm