【光量子】量子コンピューター実現へ朗報、NII根本香絵助教授等が新方式提案
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名無しさん@6周年:
これまでの光を用いた量子情報処理研究では、単一光子を情報の基本単位とし、
線形光学を用いる方法と、レーザー光を非線形光学素子とともに用いる方法の2つがある。
略
今回の研究は、これら2つの方法を合わせて用い、
それぞれの問題点および弱点を克服した新しい方法で、
光量子情報処理研究にブレークスルーをもたらす成果だ。
この新たな方式を可能にしたのは、単一光子とレーザー光の長所を組み合わせ、
量子ビット間の量子通信の役割を担う新しい「量子非破壊測定法」の提案である。
これは、論理素子を非線形性の弱い単一光子に対して構成するために。
今回導入した測定法だ。単一光子の偏光状態を、光子を吸収することなく読み出すことができる。
これによって、単一光子を単位とした情報処理で決定的問題となっていた論理素子について、
レーザー光を介して処理するという、従来とは全く異なる方法でシステム構成することに成功した。
新しい「量子非破壊測定法」を用いることで、
従来の単一光子の量子情報処理系が最も不得手としていた演算を安定した動作で行い、
かつ計算量が増えてもシステムが巨大化しないという、
実用規模の光量子コンピューター開発へ道を拓いた。