2000年有珠山噴火で被災した国道230号に替わる新ルート、
虻田町の珍小島−清水(延長約4・6キロ)間北側の三豊トンネル
(同1・97キロ)がきょう30日、貫通する。残る青葉トンネル(同1・7キロ)
も着々と工事が進んでおり、最大の被害を受けた国道復旧は
大詰めを迎えている。
同区間は室蘭開発建設部有珠復旧事務所が担当。三豊トン
ネルは平成14年7月に発注され、15年1月29日から本格的な
掘削工事がスタート、2年7カ月で貫通を迎えた。洞爺湖側から
約1キロ地点で関係者が式を行い貫通を祝う。
トンネルは年度内に内部のコンクリート施工と道路舗装が施さ
れ、18年度には防災照明などを整備し供用開始に備える。「大
きな出水などはほとんどなく、工事は順調だった」と担当者。次
期噴火では影響が出ないよう配慮した新ルートは、80%がトン
ネル区間となるだけに以前よりも勾配(こうばい)は緩く、冬場も
安全な交通が確保される。
噴火湾側の青葉トンネルも延長約1・7キロのうち、洞爺湖側
から約1キロ、噴火湾側からおよそ80メートルとそれぞれ掘削
が進ちょく。青葉には湖水を発電所へ導く送水トンネルとの交差
や上部の土が薄い場所もあったが、既に難関を越え作業は
大詰めの段階だ。残る用地交渉も1件のみとあって、同事務所
では早期完成を目指している。
室蘭民報(8/30)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/topi/topi.htm 北海道開発局室蘭開発建設部
一般国道230号(洞爺国道)復旧事業…現場航空写真画像あり
http://www.mr.hkd.mlit.go.jp/douro_info/usu/jigyo/jigyo_kai.html