不妊治療施設 清潔さに問題も
体外受精などの不妊治療を行う施設の80%以上が、日本産科婦人科学会が
求めている7つの清潔さの基準を満たしていない実態が、厚生労働省の研究班の
調査でわかりました。
これは、厚生労働省の研究班が不妊治療を行っている全国の病院や診療所を
対象にアンケートした結果、わかったものです。体外受精を行ったり受精卵を
保管したりする「培養室」は、空気中のほこりの数を手術室と同じ程度に抑える
空調の設備や、専用の手洗い設備を備えるなど、7つの項目を満たすよう
日本産科婦人科学会が求めています。
しかし、これらの基準をすべて満たしていたのは37施設にとどまり、全体の83%が
基準を満たしていないことがわかりました。また、体外受精などの実施件数が
多いところほど設備が整っている傾向があることがわかりました。
調査をまとめた徳島大学の苛原稔教授は「清潔さが保たれていない場合、
受精卵が細菌などに感染してしまうこともある。治療の質を高めるためにも、
不妊治療を行う施設は設備を整えてほしい」と話しています。
ソース
http://www.nhk.or.jp/news/2005/08/29/k20050828000090.html http://www.nhk.or.jp/news/2005/08/29/d20050828000090.html