ニューデリー当局は、首都を自由に徘徊する牛の問題にケリをつけるため、牛に
マイクロチップを装着する作戦を始めた、と11日、明らかにした。
これは、これはデリー高等裁判所が、牛の囲い込みに失敗した市当局に今月、
収容所に牛を連れてきた者に2000ルピー(約5000円)を支払うよう命じたことを
受けたもの。ヒンズー教徒が大多数を占めるインドでは「牛は神聖な動物」と
考えられている。
デリー市庁の獣医、C・B・シン氏はロイターに「これで、牛を追跡し居場所を特定して、
牛が市街を徘徊する問題を緩和できます」と語った。
1個、500ルピー(約1260円)ほどのマイクロチップは、牛の消化管に移植される。
ニューデリーおよびその郊外には約3万5000頭の牛とバッファローがいると
推定されている。
ニューデリーの牛収容所は、裁判所命令が出るとすぐに一杯になり、人々が
賞金目的で混雑した道路で牛を追い回すようになった。
ある女性は賞金稼ぎが追い回す牛に跳ね飛ばされ、腕を骨折した。
認可を受けていない農家が牛を飼うことも、徘徊問題の主要因の1つだという。
こうした牛が捕まえられると、農家は1万ルピー(約2万5000円)の罰金を支払わ
ないと牛を取り戻せない。
シン氏は「マイクロチップが取り付けられたおかげで、牛を迅速に捕えることが
出来るようになりました」と語った。
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081123811593.html