早明浦貯水率、10年ぶり20%割れ
早明浦ダムの貯水率が八日、20%を切った。貯水率の20%割れは、一九九五年九月以来
ほぼ十年ぶり。四国地方は少雨傾向が続いており、香川県内の水事情がさらにひっ迫するのは
避けられない状況だ。吉野川水系水利用連絡協議会(会長・横田耕治四国地方整備局長)は
九日に幹事会を開き、四次取水制限などについて協議する。
四国地整局は、貯水率が15%程度に落ち込んだ時点で四次制限に入りたい方針で、このまま
雨がなければ、十、十一日のいずれかに実施する可能性が高い。
八日午後八時現在、貯水率は前日比1・9ポイント減の19・2%で平年の二割程度。貯水量は
前日の午後八時を三百二十九万トン下回る三千三百二十二万トン。
ダム上流域は八日、南から暖かく湿った空気が入り込み、午後八時までに計四・七ミリの降雨が
あった。貯水率に影響はなかった。
高松地方気象台によると、早明浦ダム周辺では向こう一週間、太平洋高気圧が張り出し、晴れか
曇りの日が続く。まとまった雨は期待できないという。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/social/200508/20050809000124.htm