遭難ヨットから畑下さんとみられる遺体 海保が確認

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1帰社倶楽部φ ★:2005/07/06(水) 13:26:35 ID:???0
第2管区海上保安本部は6日、遭難が伝えられていた畑下栄さん(81)のヨット
MIYAを太平洋上で発見、畑下さんとみられる遺体を確認したと発表した。
同本部の巡視船が同日午前6時ごろ、宮城県金華山の東南東沖1190キロの海域で
ヨットを見つけた。船内で男性が死亡していた。身体の特徴から畑下さんにほぼ間違いないという。

畑下さんは昨年12月、米国から単独ヨットで来日。「お父さんのそばで眠りたい」という
亡き妻静子さんとの約束を果たし、遺骨を故郷に納めて、6月15日に再び単独ヨットで
帰国するため米国に向けて神奈川県三浦市から船出した矢先だった。
支援した人たちは「奥さんに招かれたのでしょうか」と話した。
70年ごろに米国へ渡った畑下さんは8年前に静子さんを交通事故で亡くした。
昨年5月に米国サンディエゴを出港。
ヨットは素人だったが、マグロ漁船で漁労長をしていた経験があり、静子さんの
旧姓にちなんだヨットMIYAを操り、単身で太平洋を渡って12月に静岡市に入港した。

今年4月、長野県松本市で静子さんの実家の墓に納骨を済ませ、故郷の和歌山県那智勝浦町を
約50年ぶりに訪れた。
畑下さんの願いを実現させようと支援を続け、松本市にも同行した冒険家今給黎(いまきいれ)
教子さんによると、納骨を済ませた畑下さんは墓前で静かに手を合わせ、
「やっと約束を果たせた」と安心した様子だったという。
米国へ帰った後はパナマ運河を通って大西洋に出たいと話していた。
支援者は日本に永住を勧めたが「日本を捨てた人間がまた日本にお願いするわけには
いかないんだよ」。高齢でもあり、支援者からは帰国の航海に反対する声が強かった。
畑下さんは「成功するかしないかは五分五分だ」と話していたという。

[朝日新聞]2005年07月06日11時51分
http://www.asahi.com/national/update/0706/TKY200507060140.html
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