【政治】尾辻厚労相、「東京裁判」で発言繰り返す森岡政務官に注意

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85名無しさん@6周年
【中国に理与えた政府答弁】
日本政府も当初から東京裁判を公式に受け入れていなかった。
サンフランシスコ講和条約締結に当たって、11条の「日本国は裁判を受諾」とあるのは「判決の執行」を
約束したもので、裁判自体を受け入れたものではないと説明してきた。
この前提に立つからこそ中曽根首相は84年、藤波孝生官房長官に「閣僚の靖国参拝に関する懇談会」
(林修三座長)を作らせて「公式参拝」の道を開き、85年8月15日に参拝を断行した。
ところが翌86年には早くも参拝中止に至る。その理由について中曽根氏は自著「自省録」で、安倍晋太郎
外相や、種々のパイプを通じて、胡耀邦総書記が困った立場にある事を知り、それを慮って中止したと書
いている。「古い友人が困った立場になる」と脅すのは中国外交の常套手段で、中曽根氏はこれにひっか
かったのではないか。
さらに悪いのは、参拝を中止した理由について後藤田正晴官房長官は、86年8月28日の参院内閣委で、
「サンフランシスコ条約11条であの裁判を認めておるといった大前提に立って事柄を処理せざるを得ない」
と答弁してしまったのだ。「判決の執行」だけを認めてきたはずなのに「裁判」自体を認めてしまったのは
大誤りだ。裁判を認めればA級戦犯も認めざるを得ず、中国の言い分に理を与えてしまったわけだ。
加えて、98年3月25日、橋本龍太郎首相と竹内行夫外務省条約局長は、11条は「裁判を受諾し、かつ判決を
執行する意味だ」と答弁している。「Judgements」という単語は、どう見ても「判決」としか訳しようがな
いのに、二つの意味を持たせるというのはむちゃくちゃだ。橋本氏は中国公安関係の女性との交際が裁判で
明らかにされ、竹内氏は「大道は長安に通ず」という書を大使室に飾るほどの親中派だ。中国の言いなりな
のではないか。
こういうインチキ解釈がまかり通る事になったため、厚労省の森岡正宏政務官が「A級戦犯は罪人ではない」
と正しい事を言ったのに、細田博之官房長官は「政府の見解と大いに異なる」と答える結果になる。
世界でA級戦犯などと言っているのは中韓両国だけだ。
(本日の産経「正論」欄 〜不可解な大勲位の“参拝自粛”進言〜 政治評論家:屋山太郎の文章より)