★国産牛の全頭検査見直し、反対が9割…厚労省への意見
BSE(牛海綿状脳症)対策として実施してきた国産牛の全頭検査の見直しについて、
厚生労働省がメールや郵送で一般から意見を募集したところ、寄せられた意見の
約9割が「見直し反対」だったことが13日、分かった。
内閣府の食品安全委員会の意見募集でも約7割が反対しており、国民の不安がぬぐい
切れていない現状が改めて浮き彫りになった。
見直しは、生後20か月以下の牛を検査から除外するもので、厚労省は8月上旬から
実施する方針だ。同省で5月9日から1か月間、意見を募集したところ、450件が
寄せられた。そのうち、400件は反対意見で、賛成はわずか32件。主な反対理由は
「現段階での見直しは時期尚早」「20か月未満だと検査で感染牛が見つからないのなら、
20か月未満の牛は食用禁止にすべき」などだった。
厚労省は見直し後も3年間は検査の費用を全額補助する。同省食品安全部は「見直しは、
食品安全委員会の科学的な評価に基づくもの。意見交換会などを通して国民の理解を得たい」
としている。
讀賣新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050614-00000201-yom-soci