ニッポン放送株をめぐるフジテレビジョンとライブドアの取得合戦で、フジテレビが
実施した同株の公開買い付け(TOB)が7日締め切られ、同意した株主が議決権ベー
スで3分の1を超える公算が大きいことが分かった。関係筋が明らかにした。フジは既
に、TOB成立の基準となる25%超は確保した。
フジが議決権の3分の1(約33・4%)超を握ると、株主総会での特別決議に対し
「拒否権」の発動が可能となり、ライブドアによるニッポン放送の経営への介入を大き
く制限できる。ただ、ライブドアは経営権を掌握する過半数取得に迫っているほか、フ
ジサンケイグループの創業者一族がTOBに応じた大和証券SMBCにニッポン放送株
(約8%)の返還を求めるなど不確定要素も多く、勝負の行方は依然予断を許さない状
況だ。
(2005/03/07 22:26)
秋田魁新報社:
http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.NewsPack.npnews?newsid=2005030701003364&genre=main