BSE病原体・異常プリオン、筋肉でも増殖
【ワシントン共同】BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)や
クロイツフェルト・ヤコブ病などの原因となるタンパク質である
異常型プリオンは神経細胞の中だけでなく、体を作る骨格筋の中でも
増殖、蓄積するケースがあることが、プリオンの発見者の一人、
米カリフォルニア大サンフランシスコ校のスタンリー・プルジナー教授らによる
動物実験で分かった。(略)(毎日新聞2002年3月19日東京夕刊から)
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/disease/200203/19-01.html 2005年01月21日(金)共同通信社
炎症臓器にプリオン蓄積 マウス実験で確認
慢性的な炎症を起こしているマウスでは、牛海綿状脳症(BSE)などの
原因となる異常プリオンが、通常は検出されない肝臓や腎臓、膵臓(すいぞう)にも
比較的高濃度に蓄積され感染性も持っていることを、スイスのチューリヒ大などの
グループが突き止め、21日付の米科学誌サイエンスに発表した。
BSE対策では、異常プリオンが蓄積する脳や脊髄(せきずい)などの
特定危険部位の除去が極めて重要とされる。グループは、
炎症を起こす病気にかかった牛では、特定危険部位以外の臓器でも
異常プリオンが蓄積する可能性があるとしている。
グループは、異常プリオンがリンパ球などの免疫細胞を介して広がる点に着目。
自己免疫性糖尿病など5種類の炎症性疾患にかかって、
慢性の肝炎や膵炎を起こしているマウスに異常プリオンを感染させ、
通常はプリオンが存在しない肝臓、膵臓、腎臓を調べた。
http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20050121/20050121a4740.html