★元神父、少年強姦で有罪評決
マサチューセッツ州ケンブリッジ――米カトリック教会ボストン教区で複数の聖職者による
少年への性的虐待が次々と明るみになった一連の事件で訴追されていた元神父が7日、
当地の裁判所で少年強姦の罪で有罪評決を受けた。
ボストン・ミドルセックス州地裁の陪審団は、元神父のポール・シャンリー被告(74)に対し、
少年に対する強姦罪2件とわいせつ罪2件について有罪評決を言い渡した。
シャンリー被告に保釈は認められず、評決後ただちに収監された。
量刑言い渡しは今月15日の予定。最長で終身刑が言い渡される可能性がある。
訴えによると、シャンリー被告は1983年、当時6歳だった少年を教会の告解室などで強姦し、
その後も6年間にわたって暴行し続けた疑い。
現在ボストン郊外の消防署員となった被害者(27)は公判中、涙ながらに事件の状況を証言。
陪審の評決読み上げを、傍聴席の最前列で涙を浮かべながら聞き入っていた。
一方、シャンリー被告は陪審の評決を直立姿勢で、ほとんど表情を変えずに聞いていた。
同被告の弁護人は、被害者は事実関係を間違って記憶しているか、ボストン教区が被害者に
支払うことになっている損害賠償金をもらうためにウソの被害証言をしていると主張していた。
検察側は、被害者はすでにボストン教区と和解に達しており賠償金も受け取っていると説明し、
金銭目当ての被害届ではないと反論していた。 (以下略)
- CNN/AP
http://cnn.co.jp/usa/CNN200502080012.html