■英亡命の露大統領政敵、ウクライナ移住を宣言■
【モスクワ=古本朗】プーチン・ロシア大統領の政敵で、英国亡命中の新興財
閥ボリス・ベレゾフスキー氏(59)が29日、露ニュース・サイト「ガゼー
タ・ru」に掲載されたインタビュー記事で、親欧米派のユシチェンコ政権が
誕生したばかりのウクライナへ「近く移住する」と宣言した。
一貫してプーチン露大統領の独裁傾斜などを糾弾し続けるベレゾフスキー氏が
ウクライナへ移住した場合、クレムリンは、横領疑惑などで同氏の身柄引き渡
しを求めるのは必至だ。同氏の移住宣言には、自ら摩擦要因を作り出し、ウク
ライナをロシアから引き離そうとする狙いがありそうだ。
インタビューで同氏は、「自分が育ったモスクワに近く、文化環境も似通った
キエフで住みたい」と決意の背景を説明、「数か月以内に移り住めると期待し
ている」とも語った。また、自分の身の安全はジュネーブ難民協定により守ら
れている、と主張した。
―後略―
読売新聞:
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050129i214.htm