★混合診療に3薬初承認 サリドマイドなど治験で早期提供へ 厚労省検討会議
混合診療での未承認薬使用に関する厚生労働省の検討会議(座長・黒川清日本学術会議
会長)は24日の初会合で、サリドマイドなど3種類の抗がん剤を、臨床試験(治験)として
混合診療で併用できる薬として初めて認めた。
三薬は、多発性骨髄腫の治療用のサリドマイドと、悪性胸膜中皮腫のペメトレクスド、
大腸がんのオキサリプラチン。混合診療での併用が認められると、承認前でも患者が
少ない費用負担で治療に使えるようになる。
オキサリプラチンは通常の治験が終わり承認審査中のため、安全性確認の新たな治験として
メーカーに早期実施を要請。他の二薬についても治験の早期実施を求めた。
同会議は、保険がきく診療と保険外診療の併用を認める混合診療の対象を政府が昨年末、
拡大する方針を決めたことなどを受け設置。欧米で承認されているが日本では未承認の薬剤を、
安全性を一定程度確保できる治験の枠組みで併用を認め、患者の費用負担を減らして早く薬を
使えるようにする狙い。
同会議は今後も、小児疾患の薬などさまざまな薬について欧米での承認状況や安全性などを
踏まえ検討し、申請後3カ月以内に結論を出す。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050125/mng_____sya_____001.shtml