喫煙が原因で2000年の1年間に死亡したと考えられる30歳以上の人は、全世界で483万人に
達し、死因の12%を占めるとの調査結果を、米ハーバード大のマジド・エザッチ博士らの研究グル
ープが25日までにまとめた。
先進国と発展途上国の死者はほぼ同数だが、途上国ではアジアや西太平洋地域に集中。死因
となったのはいずれも心臓血管系の病気が1位、途上国では慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COP
D)など呼吸器系疾患の割合が高い傾向が見られた。
喫煙による死亡数は従来約500万人とされてきたが、地域や死因別に詳細に推定したのは初め
て。研究グループは「地域ごとの喫煙傾向の特徴も踏まえ、途上国などでの対策を強化しなければ
、健康被害はさらに深刻になる」と警告している。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2004122501000155_Main.html