★大阪・急性期総合医療センター 過去にも未経験医師が治療
肝臓ガンの治療を受けた男性が、腸に穴が開いて死亡しました。
大阪府立急性期総合医療センターで、治療経験の一度もない医師が医療事故を起こしましたが、
この病院では、過去にも未経験の医師が同じ治療に臨んでいたことがわかりました。
大阪府立急性期総合医療センターでは、今年8月、60代の男性患者がラジオ波治療法と呼ばれる
肝臓ガンの治療を受けた際、医療事故で腸に穴が空き、3ヶ月後に亡くなりました。
ラジオ波治療は、ガンに直接針を刺して細胞を殺すというもので、高度な技術が求められますが、
治療にあたった2人の医師はこの治療を行った経験が一度もなく、患者にも伝えていませんでした。
男性の妻
「夫は飛び上がってびっくりしていた。『えー、初めてかーっ!』と」
「(事前に知らされていたら)もちろん(手術は)受けません」
男性は亡くなる直前、家族にこんな言葉を残していました。
亡くなった男性
「何もかもほんまにめちゃくちゃや。『動物実験』や」
大阪府立総合医療センター・中室嘉郎副院長
「(主治医が)実施症例数を言っていなかった。こういう事故が起こったので、(事前に)
家族が症例数を聞いていたらと思われる。症例数を言っておくべきだったと思っています」
また、この病院では、過去に2例のラジオ波治療を行っていましたが、いずれも別の未経験の
医師が治療に踏み切っていたことがわかりました。
遺族は、未熟な医師による無謀な治療として、医師2人を業務上過失致死容疑で刑事告訴しています。
MBS NEWS
http://mbs.jp/news/local/html/NS162200412231058510.html