【薬害】フィブリノゲン納入可能性の病院公表 C型肝炎感染の恐れ…厚労省

このエントリーをはてなブックマークに追加
196名無しさん@5周年
軍部官僚は、敗北を国民に対してのみならず、味方の軍にも隠した。
そのため、敗北の原因が明らかにならず、したがって、同じパターンの
敗北が何度も何度も繰り返されることになった。

つまり、すべてが隠蔽されるため、愚かな作戦を立てた軍部官僚(たとえば、
頭が切れるということで、「カミソリの辻」と言われた辻政信参謀)は
追放されず、その身分は安泰で、次もまた同じような愚かな作戦を立て
(辻参謀はノモンハンで、圧倒的な火力を擁するソ連軍に対して銃剣突撃
させるという作戦を強行して大損害を出し、ガダルカナルのアメリカ軍に
対してもまた同じ作戦を強行して大損害を出し、しかも失脚せず、その後も
参謀として活躍しつづけた)、そして、兵士はいたずらに大量に戦死したのである。

これは、間違った判断をした厚生官僚(たとえば、サリドマイド事件のとき、
そのあとのスモン事件のときの厚生省薬務局長で、「薬品には副作用がつきもので、
ときに事故が起きるのはやむをえない」などと発言して製薬会社を弁護した
松下廉蔵)は免官されず、その身分は安泰で、同じ厚生省共同体に属している
製薬会社に天下りして次にまた同じような間違いを犯し(松下は加熱製剤が
認可されたあとも利鞘の大きい非加熱製剤を大量に売り捌き、エイズを広める
のにもっとも大きな役割を演じたときのミドリ十字の社長であった)、そして
厚生省が本来ならその健康を守るべき国民の多くが薬害に苦しむことになった
事態と構造的にまったく同じである。

「官僚病の起源」岸田秀 新書館 P20-22