【話題】「ポテトがぽてっとおちた」 今、子供が「おやじギャグ」に夢中★2
スティープ・ジャクソン著『ギャグざんまいの丘を越えて』(呆土社刊)より
二三三
鬱蒼とした森のなかの、色とりどりのキノコがそこかしこに生えた小道を歩いている
と、左右の茂みから、ふいに八匹の怪物が姿を現した。ライム谷に住むパン族のゴ
ブリンだ。この地帯を通行するものに襲いかかって追いはぎをすることで有名だが、
ダジャレの才能がある者は気に入って見逃すケースもあるという。
彼らは君の周囲を取り囲むと、持ち物を差し出せというような身振りをしながら、し
わがれ声で君に話しかける。「あんさんのおかげさんで晩餐ぎょうさん、サラダの皿
はまっさらだ、タンシチューを監視中、ビールを飲んだら語尾が伸びーる、軽快トーク
で数回ジョーク、レストランでストレス取らん? さてメシ代出るかは君次第、カネでも
シャレでも何か出さんか」
君はポットをぽっと投げつけるか(三五〇へ)? 薬を飲んでクスリと笑うか(八八へ)?
また、もしシナモン・スティックを持っているなら、「この品物で勘弁ネ」を試してみても
いい(一〇七へ)。