★青少年の深夜外出禁止を保護者に義務化 神奈川県
・神奈川県は22日、青少年保護育成条例を改正し、深夜に18歳未満の
青少年を外出させないよう定めている保護者の努力規定の条文を
義務規定に変更する方針を明らかにした。保護者に対して義務づける
ことになれば全国初。ただし、保護者の問題意識を高めるのが狙いで、
罰則は設けないという。
来年2月の県議会に条例改正案の提出を目指す。現行は「深夜(午後
11時から翌朝4時)に、青少年を外出させないよう努めなければならない」
と保護者の努力義務を定めているが、「深夜に青少年を外出させない
ようにしなければならない」と義務化する方針。
青少年の健全な育成を目的とした条例で、42都道県が保護者に対する
青少年の外出抑制に触れているが、「一義的には家庭のしつけの問題」
(内閣府)として、いずれも「外出させないよう努めなければならない」と
努力義務にとどめている。
神奈川県内では「深夜徘徊(はいかい)」での青少年の補導件数が急増。
03年は00年の約2倍の約4万3000件になった。補導されても引き取りに
こない保護者がいるなど「青少年の深夜外出に保護者の意識が薄れている」
(同県)として、努力規定では効果が薄いと判断したという。
http://www.asahi.com/national/update/1022/018.html