★怖くないよ“幸せの泥” 平良市島尻で奇祭パーントゥ始まる
・全身泥にまみれた「化け物」が集落の厄払いをする伝統的な祭祀
「パーントゥ」が7日夕、平良市島尻で始まった。キャーンと呼ばれる
つる草(シイノキカズラ)で全身を覆い、泥を塗りたくった“異形の神々”
パーントゥの訪問に、泥を塗られまいと必死で逃げる子供たちの歓声で
集落はにぎわった。祭りは8日も行われる。
「パーントゥ」は方言でよう怪や化け物を意味するが、同集落では
「幸せを呼ぶ神」とされ、住民や新築住宅に泥を塗りつけて厄払いする。
祭りは国指定重要無形文化財で、毎年旧暦の9月吉日に実施されている。
夕日が西の空に傾き始めたころ、集落はずれの井戸で泥を塗った3匹の
パーントゥが仮面とつえを手に集落に侵入。子供たちの「パーントゥが
来たっー」の叫び声を合図に、住民や観光客らは一斉に逃げ回った。
パーントゥは悪臭を放ちながら、人々や建物、駐車中の車両に至るまで
塗りたくり、厄を払って回った。集落内は夜まで子供たちの歓声や泣き叫ぶ
声が響き、独特の「奇祭」は今年も盛り上がりを見せた。
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