中高年男性のがんの3割は喫煙が原因となっている可能性の高いことが、
厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター部長)の大規模調査でわかった。
研究班は、1990年から93年に40―69歳だった男女9万2790人について、
がんにかかったかどうかを喫煙習慣とともに約9年間にわたり追跡調査した。
調査が終わる2001年末までにがんになったのは約5000人。
男性の52・2%、女性の5・6%が、調査終了時にたばこを吸っていた。
調査開始から継続してたばこを吸っていた人ががんになった割合は、
吸わない人に比べ男性で1・64倍、女性は1・46倍に達した。
調査終了時に禁煙していても、男性は吸わない人より1・47倍がんになりやすく、
過去の喫煙の影響がぬぐいきれないこともわかった。
これらの数字をもとに、喫煙が原因でがんになった人の割合を推定すると、
男性は29%、女性では2・8%となった。
研究班は、「結果を日本人全体にあてはめると、喫煙習慣がなければ、
9万人ががんにならないで済んだ可能性がある」と説明している。
記事の引用元:
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041002-00000305-yom-soci