ドイツ・米国の自動車大手ダイムラークライスラーのシュレンプ社長は22日、三
菱自動車との乗用車生産の業務提携について、すべて継続することで三菱自側と合意
したと明らかにした。同日までに三菱自と提携契約を更新したという。
提携には、ダイムラーの4人乗り小型乗用車「スマート」と三菱自の「コルト」の
共同生産のほか、ダイムラーの北米部門クライスラーと三菱自、韓国の現代自動車の
3社による中型車向けのエンジン共同開発などが含まれている。
ダイムラーは今年4月、三菱自に対する金融支援の打ち切りを決定した。しかし、
三菱自との乗用車の提携維持について、ダイムラー関係者は「双方に利点がある」と
指摘しており、全面撤退しない方が、収益重視のダイムラーの経営方針に合致すると判断したとみられる。
ダイムラーによる支援打ち切り決定後、三菱自との資本や人材面での関係は薄れて
おり、「三菱自側が中型車エンジン開発など一部提携事業を打ち切る」との見方が出
ていた。(共同)
(09/22 23:34)
産経新聞:
http://www.sankei.co.jp/news/040922/kei086.htm