【クマ】「2回捕獲で駆除」…2歳のクマ薬殺 NPO、基準見直し協議へ 軽井沢

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177名無しさん@5周年
>>171


二〇〇
 君が仲間グマの真似をして右往左往していると、その姿を見て安心したのか、一匹
目のクマが喋りはじめた。死期がせまっているのか、ときどき言葉を切っては苦しそ
うにうなる。

 「我々は今、この『死にグマの首飾り』を狙う勢力に追われているクマ。この首飾り
 の持ち主は、恐るべき『死にグマ』を呼び寄せることができるクマ。我々はそれを阻
 止せんがため、首飾りを奪って逃げているところクマ。さあ、これを持って、早く逃
 げるクマ」
 「逃げると言っても、どこにどうやって逃げればいいんだ?」
 「私が念力でお前をそとの世界へ運んでやるクマ。グズグスしている暇はないクマ」
 「ちょっと待ってくれ。この首飾りをどこに持っていけばいいんだ?」
 「お前が元いた世界にもって帰るクマ。これを狙う連中も、そこまでは追ってこれな
 いクマ」
 「あと一つ、気になることがある。なぜ君は、語尾に『クマ』をつけるんだ?」
 「そんなこと知るかよ」と言うと、彼は目を閉じてその場にうずくまった。再度質問し
ようとしたその時、周囲の光景が不意にぼうっとかすみ、床が大きくぐらりと傾いたよ
うな衝撃を足元から受け、君も思わずうずくまる。(一三三へ)