【クマ】「2回捕獲で駆除」…2歳のクマ薬殺 NPO、基準見直し協議へ 軽井沢
シェイミー・ドムソン&マーグ・スミズ『死にグマの首飾り』(社会脾臓社刊)より
一六〇
抗いがたい衝動が自分のなかに湧きあがるのを感じ、君は動物園の通路に置か
れた鏡に触れてしまう。予想していた鏡面の硬い感触がなく、何の抵抗もなしに君の
腕は鏡を通りぬけてしまう! そしてそのまま鏡の背後へするりと飲み込まれていく
……
気がつくと、君は打ちっぱなしのコンクリートで囲まれた殺風景な部屋におり、正面
の暗い通路を通ってこの部屋に侵入しようとしている何者かの足音が聞こえ始める。
室内には身を隠す場所もなく、ただ呆然と床にへたり込んでいると、通路から大きな
黒い頭がぬっと現れた。クマだ。首には、見事なアメジストの宝石がついた首飾りが
かかっており、わき腹には、鋭利な刃物で裂かれたような深い傷が何個もついている。
最初の一匹目は用心深い性格だとみえて、部屋に入るやいなや君にいつでも襲い
かかれる姿勢をとるが、その背後からやってきた三頭の仲間のクマは壁際で右往左
往してうろたえている。君は
大声を発して、威嚇してみるか? 八八へ
クマに近づき、首飾りを取ろうとするか? 三一七へ
仲間のクマと一緒に右往左往するか? 二〇〇へ
とりあえず死んだふりをしてみるか? 六へ