★元役員らに20億円賠償命令 広島日野自動車の訴訟で
関連会社に不正な資金提供をしたとして、バス・トラック販売会社「広島日野自動車」
(広島県坂町)が元役員と関連会社に損害賠償を求めた訴訟の判決で、広島地裁の
橋本良成裁判長は25日までに「取締役でありながら、自ら簿外処理を行った」として、
元役員らに請求通り約20億1000万円の支払いを命じた。
判決理由で橋本裁判長は、原告会社の元社長(死亡)が私的流用のために不正な
資金提供を指示したと指摘したが、被告の責任は免れないと判断した。
原告側は「関連会社の経営状況から返済不能であることを知りつつ、不正な融資をした」と
主張、被告側は「元社長の指示に従っただけだ」と反論していた。
判決によると、元役員は1991−2001年、回収不能と知りながら、帳簿に記載せずに
手形を振り出すなどして、部品販売などを行う関連会社に計約20億1000万円の
資金提供を行い、会社に損害を与えた。
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/06/2004062501001294.htm