【社会】高2女子自殺 説得を振り切り飛び降り 茨城
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あれは5年前の僕の誕生日のことだ。その頃、僕には彼女がいた。
彼女は僕のアパートへやった来た。
そして彼女はプレゼントよと言って、きれいなリボンでラッピングされた小箱を差し出した。
開けてみると中には一つの銀の指輪が入っていた。
躊躇する僕をよそに彼女はこれをずっと指にはめていて欲しいと言った。
いろいろな事があってその頃の僕らはとても冷めた関係になっていた。
彼女は今夜で別れて新たな出発をお互いにしようと僕に伝えるために来たのだ。
その変わりこの指輪を私だと思ってはめていて欲しいと言うのだ。
別れる彼女から指輪をもらうのには少々ためらいもあったが承諾した。
あれから10年の歳月が流れた今、時折、彼女はどうしているだろうと思いを馳せることもある。
そんなある日のこと一通のメールが届いた。彼女からであった。
しかし妙である。送信された日付が5年前彼女と別れた3日後になっている。
今更なんでこんなメールが来たのか不思議だったが、メール送信を遅らせる機能かサービスでもあるのだろうと思った。
とりあえず、メールを開ける前に久しぶりに彼女の携帯へ電話してみたくなった。どうしているだろうか。
電話をかけ電話口に出たのは彼女のお母さんだった。お母さんから話を聞いて驚いた。
彼女は10年前僕と別れた3日後に亡くなったと言う。自殺だった。
あわてて、メールを開いた。「お誕生日おめでとう、私にはやっぱりあなたしかいないわ」そう書かれてあった。
僕は呆然としてしまった。その日は僕の5年後の誕生日であった。
今では彼女からのプレゼントである銀の指輪は棚にしまったままではめていない。
黙ったまま指輪を出してきて、指へはめてみた。
いつのまにか、大粒の涙が銀の指輪へ落ちていた・・・。