【国際】息子をビーフジャーキーでお仕置きし、逮捕

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218名無しさん@4周年
というわけで、街中で武装するのを認めない都市もあったりしたんだ。

さて、いつものアホなパーティの話だよ。
このパーティ、武装禁止の都市に住んでいたから、街中ではのんきに丸腰で歩いていたんだ。
もちろん、それまでは問題が無かったんだけど、それを見逃すわれらが極悪マスターじゃない。

「というわけで、君達は武装した一団に襲われているよ」
「畜生、おいマスターこの町は武装禁止じゃなかったのかよ」
「おい、そんなことより何か良い魔法準備してないのか」
「それが…情報収集が主だと思って嘘発見とかしか用意していなかったんだ」
「この役立たず!!」
とかなんとか醜く罵りあいながら逃げていたパーティも、ついに商店に追い詰められてしまったんだ。
「ふっふっふっ。どうやらここまでのようだな」
「畜生。武器さえあれば…」
「いや、待てよ。マスターここって雑貨店だよな。と言う事は当然ビーフジャーキーぐらい置いてあるよな」
「ああ、まあ置いてあるね」
それを聞いた魔法使いの目がきらりと光ったんだ。
「なんだ、武器ならここにあるじゃないか」
「え?なんだって」
「ボクはこのビーフジャーキーを手にとって敵に殴りかかるよ」
そして驚くマスターを尻目に、プレイヤー達はこの提案に喜んで飛びついたんだ。
「そうだよな。あんなにでっかい肉の塊だから棍棒の代わりになるよな」
「ダメージはどのくらいだ?」
「棍棒よりは弱いから、1D3って所じゃないか?」
こうして、武器を手に入れたパーティは逆襲に出たんだけれど、その強いことといったら。
特に活躍していたのは、例の魔法使いだったよ。ほら、魔法使いは普段からスタッフを振り回しなれているから。
え?スタッフと棍棒じゃ違うって?いいじゃないか、棍棒とビーフジャーキーだって充分違っているぜ。
そんなこんなで敵を倒したパーティは、魔法使いを英雄として祭り上げたんだ。
219名無しさん@4周年:04/05/01 00:21 ID:/Iixfxed
それからしばらく、この町の冒険者は護身用にビーフジャーキーを持ち歩くようになったんだよ。
でもこれでおさまらないのがマスターだよねえ。
彼はどうにかして復讐できないかと、虎視眈々と機会を狙っていたんだ。
そして、ふといい手を思いついたんだよ。

「というわけで、君の前にはまたもやごろつきがあらわれたよ」
そうマスターが言っても、魔法使いは慣れた物。慌てず騒がすビーフジャーキーを構えたんだ。
「まったくこりないやつだね。ビーフジャーキーは命中したよ。ダメージはっと…」
自信満々でダメージを計算しようとする魔法使いだけど、その瞬間をマスターは狙っていたんだ。
「ちょっと待った。ビーフジャーキーはダメージを与えられないよ」
「え?なんで今まではダメージを与えていたじゃないか」
「今まではね。でも君はそのビーフジャーキーで敵をどれだけ攻撃したんだい?」
「それは…数え切れないほどだけど」
「そう、数え切れないほど敵に打ち付けられて、ビーフジャーキーは程よくほぐされたハンバーグ用の肉になってしまったんだよ」