★三菱自、リコール隠し発覚後も不適切なクレーム対応
・三菱ふそうトラック・バス(昨年1月に三菱自動車から分社)の欠陥車
問題で、同社のトラック・バス部門が、2000年にリコール隠し事件が
発覚して以降も、ユーザー側からの「不具合情報」について不適切な
扱いを続けていたとして、国土交通省から行政指導を受けていたことが
わかった。
同社は、リコール関連の業務改善について、当時の運輸省に報告した
ばかりだったが、実際には一部の情報がリコールの検討対象から漏れる
など、ずさんな処理が続いており、リコール事件の教訓は全く生かされて
いなかった。
問題が見つかったのは、国交省が2001年7月、大型車部門が分社化
する前の三菱自動車に対して行った立ち入り検査。前年の2000年7月に
発覚したリコール隠し事件を受け、リコールにつながる不具合情報を集約
していた品質保証部が重点的対象になった。
国交省関係者によると、不具合情報は、全国の販売店、支社から寄せ
られたクレームや情報を、想定される危険度に合わせて、「安全特別
情報(S1)」「安全重要情報(S2)」「安全一般情報(S3)」の順に分類。
これを複数のグループ長(課長級)が確認する仕組みになっていた。
特に、路上で故障が発生すれば事故に直結しかねないエンジン、ブレーキ、
駆動装置などの重要部品の不具合情報は、原則的に緊急性が最も高い
「S1」に分類され、役員が出席するリコール検討会議にかけることになっていた。
しかし、担当者に分類基準を徹底していなかったため、担当者の独断で、
重要部品の不具合情報を「S2」以下に分類し、グループ長がそのまま
決裁していたケースが複数あった。こうした不具合情報は、リコール検討
会議にかけられることはなく、対策が施されないまま放置されていた。(一部略)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040419-00000201-yom-soci