★東尋坊・自殺防止へ相談所 今月下旬開設目指す 警察OB、元教諭が常駐
・三国町東尋坊での自殺に歯止めを掛けようと、警察OBを中心とする
市民グループが空き店舗を借り上げ、”駆け込み寺”となる相談所の
準備を進めている。相談者の悩みを聞いたり、つきたてのおろしもちを
提供して心をいやしてもらう。既にNPO法人の認証を申請し、四月下旬の
開設を目指している。
三月に定年退職した元三国署副署長の茂幸雄さん(60)が「自殺の名所
という悪いイメージをなくしたい」と相談所の開設を計画。賛同した警察
OBや元教諭ら十人が集まった。
相談所にはメンバーが毎日午前十時から午後九時まで常駐、訪れた
人の相談に乗る。借金苦や病苦、家庭問題などに対処できる行政機関や
弁護士も紹介。さらに、古里の味で心を温めてもらおうと、おろしもちの
提供も計画。もちつき機械を備え付け、その場でつきたてを食べてもらう。
また、茂さんが保護した人へのアドバイスの参考にと「心に響く文集」を
募集したところ、県内外から二十三通の手紙が届いた。両親を自殺で
亡くした人の思いや命の大切さの訴え、励ましの言葉が寄せられた。
これらを冊子にまとめ、相談者に閲覧してもらう準備も進めている。
茂さんは「思い悩んだ人が、ふっと立ち寄れる場所にしたい。文集や
おろしもちで自殺を思い留め、力を付けて立ち上がってほしい」と
意気込んでいる。 相談所では、文集に掲載する文章を募集している。
http://www.fukuishimbun.co.jp/topics.php?code=6006