【社会】"オトナの女" 欧米男性を求める日本人女性、急増★6

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10名無しさん@4周年
篠沢秀夫先生の 『もっと愉快に生きてみよう』 (1985年 PHP研究所)
という本の131〜134ページに、「日本人男性はフランス女性にもてる?」
と題する文章があるので、引用します。


日本人男性はフランス女性にもてる?

 留学中に、フランス女性と知り合って結婚してしまう日本の男性の数はけっこう
多いものである。私が観察したところによると、日本人男性でフランス女性にもてる
タイプというのは、どうも共通している。丸顔で目が細くて、かん高い声の男性である。
そういうタイプが、フランス女性には、エキゾチックに映るらしい。
 つまり、顔はお盆のごとく丸く、目は糸のごとく細く、笑いながらキンキンした
声を出すと、フランス女性は、エキゾチックに感じ、哀れを催して、いたくひかれる
ということである。私も顔は合格なのだが、声が太くて失格なのである。私のような
声は、フランス人にとっては、ありきたりで、エキゾチシズムを感じないらしい。
 もてるタイプの典型は、作家で精神科医のなだ・いなださんである。なださんは、
私がフランス留学する以前、まだ大学にいる頃に、留学して帰国している。なだ
さんの話は有名で、彼が帰国して三ヵ月後には、ラガッシュさん (現なだ夫人) が
追いかけて来た。
 それと、日本男性がもてるというのは、その他に別の要素もある。
 フランスでは、男の子と女の子が一緒に映画に行って、男が映画代を払うという
ことは、映画館の中で映画を見ないということを意味している。男が払った以上、
席に着いたら男がそれこそワッと女の子におおいかぶさってくる。女の子の方も
それを覚悟していないといけない。だから、純粋に映画を見たければ、割勘で、
女性も料金を払わなければいけない。
 こんなことがあった。私が映画を見ていると、前の席で男女が抱き合っている。
その女の子が、のけぞっているものだから、長い髪が、背もたれから垂れて
私の膝の上にまで着く。どんどんのけぞるものだから、ますます垂れてくる。
(つづく)
11名無しさん@4周年:04/04/09 00:21 ID:UTiLSSdU
まだやってんの?もうスレ立てなくていいよ
12名無しさん@4周年:04/04/09 00:25 ID:mDhja/hM
>>10 のつづき)
 向こうは、ラブシーンに夢中なのだが、おおいかぶさっている男の子が、
ときどき目を開けると、ちょうどボクの目と合う。すると、「あっ、日本人がいた」
という感じで、ジーッとこちらを見たりする。口一杯キスし続けながら見ている
のだから、何だか相手がまるで人間とは別の動物のように見えて不気味な感じはするし、
向こうはまったく照れる様子もなくそんなことをしているから、かえってこちらの方が
照れくさくなってくるほどである。
 しかし、映画の上映中ずっとそんなふうで、あまり髪の毛が垂れてくるものだから、
しゃくにさわって、垂れている女の子の髪の毛を結んでやった。それでも、女の子は
夢中で全然気がつかない。あれから家に帰って、彼女は髪の毛にいくつも結び目が
できていて、びっくりしたことだろう。ささやかな抵抗である。
 フランスの女の子は、キスしたり抱き合ったり、服を脱がないでできることなら
ある程度までは誰とでもつき合うし、そういう点では割り切っている。しかし、
三ヵ月ぐらいの短期間で次々と相手が変わってもいる。
 ところが、日本人男性は、フランス女性を誘って映画に行って、映画代を出して
あげても何もしない。映画館に行って、「ああ、僕が払います」 なんていって、
彼女の分まで払うから、女の子の方は 「ああ、きたきた」 と思って、「まあ、いいや、
ちょっとぐらいなら」 なんて覚悟するわけだ。しかし、中に入っても、何もせずに
黙って映画を見るだけ。
 女の子の方では、相手が映画館で迫ってこないので 「アレッ」 と思っている。
すると、帰りがけに、彼は、彼女に 「お茶でも飲みませんか」 と誘う。女の子の方は、
「あっ、イヨイヨきたな」 と思って、「まあ、しょうがない」 とお茶を飲む。もちろん、
これも男の子の方がおごる。カフェの中で何をするかというと、「あの監督の映画は、
前にも見たことがありますが、面白いですね。あなたはどうでした?」 などと
たどたどしいフランス語で、そんな話をしている。
(つづく)
13名無しさん@4周年:04/04/09 00:27 ID:mDhja/hM
>>12 のつづき)
 女の子の方は、ここでも 「あれ?」 と思っていると、今度は 「少し散歩でも
しましょうか」 などという。「あっ、いよいよだ。まあしょうがないか、ずいぶん
おごってもらったから、少しぐらいは」 と彼女の方が観念していると、しばらく
歩いて、「じゃあ、僕はここで失礼します」 なんていって帰ってしまう。
 こんな感じなので、フランス人の女の子は、「何だろう、あのバカ」 と思うわけだ。
ところが、次にまた映画に誘われる。すると、また同じことのくり返し。何もしない
から、「あの男はとことんバカじゃないか」 と彼女はすっかり軽蔑するわけだ。ところが、
三回目もまた同じだと、今度はそれがひっくり返って、「あの人はやさしい」 という
ことになってしまう。
 おごっても相手に迫らないデートをくり返していると、逆にフランス女性が、
日本男性のやさしさに参ってしまうというわけである。だから、日本人男性とよく
つき合ったフランス女性の中には、「日本の男の人は世界一やさしい」 という人が
多い。レディーファーストを知らずに、イスもひかなければドアを開けもしないが、
攻撃的ではないというわけだ。向こうの男性は、親切の裏返しがあって、すぐに
攻撃的に迫ってくる。
 それだけに、向こうの女性は、男性のアタックに対して、いかにかわすかをつねに
考えている。
 どうも、日本的なデートをフランス女性に対してもしていることによって、逆に
フランス女性になつかれて、ついには追いかけられさえするというケースが多いよう
である。
(おわり)