日本銀行は15日、昨年10-12月の資金循環勘定(速報)を発表した。それに
よると、昨年12月末の家計の金融資産残高は1409兆8740億円と、前年の
同じ時期に比べて1.6%増加した。ただ、昨年1年間の部門別の資金過不足
を見ると、家計は1兆1948億円の資金不足(貯蓄の取り崩し)となった。
家計が資金不足になったのは、統計を開始した1990年(98年から新統計に
移行)以降初めて。
家計の金融資産残高が1400兆円の大台を回復したのは、暦年ベースでは20
01年以来2年ぶり。四半期ベースでは2002年6月末以来6期ぶり。家計の金融
資産が残高ベースで増えたのは、株価の上昇で保有株の時価評価が増えた
ため。昨年1年間のフローベースでは、所得が伸び悩む一方、消費はおおむね
横ばいを続けたことから、家計は資金不足となり、貯蓄を取り崩すことによって
対応した。
(以下略)
http://news.www.infoseek.co.jp/business/story.html?q=15bloombergec8004126&cat=10