★2100人が辞表提出・仏国立研・研究者が政策に抗議
【パリ=安藤淳】フランス政府の研究政策に対する抗議運動で9日、国立研究機関の
管理職ら約2100人が辞表を提出した。約6万5000人が研究予算の増額や採用増を
求めて署名運動に参加、このうち約3500人は同日までに政府が要求を受け入れなければ
辞任するとしていた。実際に辞表を出すのは数百人とみられていたが、予想を大きく
上回った。
辞表を出したのは国立科学研究センターなど主要機関の部門、グループ長ら。
ラファラン首相は「研究者の主張には耳を傾けるが、辞表提出は問題解決にならない」
と述べ、対話継続を呼びかけた。管理職の多くは辞表が受理されても公務員の資格を
保持し、研究活動を続ける見通し。「研究が止まってしまうわけではない」(エニュレ
研究担当相)としている。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20040310D2M1000110.html