木棺墓がほぼ完全な状態で出土 長崎・門前遺跡
長崎県教委は24日、同県佐世保市愛宕町の門前(もんぜん)遺跡で、
約2300年前の弥生時代のものとみられる木棺墓5基がほぼ完全な状態で
見つかった、と発表した。専門家は「木棺墓としては最古級で、これほど
保存状態のいい例はない」としている。
5基は弥生中期の河川跡の地層の下から出土。いずれも長辺が115センチ前後、
短辺が50〜70センチの長方形で、ひざを折り曲げて埋葬する「屈葬」用とみられる。
材質はクスやシイなどで、1基はふたがされたほぼ完全な状態。底板がないなどの
特徴も見られるという。
長年、川に水没していたため、木材が腐食を免れたらしい。ふた板を放射性炭素
年代測定法で調べたところ、「2300年前」との結果が出た。従来の考古学の年代観
なら弥生早期から前期で、国立歴史民俗博物館などによる最近の分析結果では
弥生中期にあたる。
(後略)
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※引用元配信記事:
http://www.asahi.com/culture/update/0225/001.html ※朝日新聞社のasahi.com(
http://www.asahi.com/ )2004/02/25配信
※画像あり:出土した木棺墓のひとつ