「番組編集に誤り」と関係者処分
テレビ朝日は19日、自民党が「たけしのTVタックル」など同局の番組に抗議している問題で「番組編集に誤りがあった」として
、常務取締役の早河洋・編成制作局長を減俸3%(1カ月)、同じく中井靖治・報道局長をけん責とするなど関係者7人を処分
した。
テレ朝広報部によると、昨年9月15日に放送した「たけしのTVタックル」で、野党議員が97年2月の衆院予算委員会で
拉致被害者の横田めぐみさんの問題を質問している時に自民党の藤井孝男議員がやじを飛ばしているように放送したが、
藤井議員がやじを飛ばしている映像は野党議員が北朝鮮へのコメ支援問題を質問した時のものだった。報道被害の救済が
目的の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)は、藤井議員による人権救済の申し立てを受理している。
また、衆院選直前の昨年11月4日に放送した「ニュースステーション」では、民主党による主要閣僚の構想を20分間放送。
これに対し、自民党は「選挙期間中に1党だけをPRし、選挙の公正さを著しく害した」として開票日の選挙特番「選挙ステー
ション」への幹部の出席を拒否した。自民党は今年1月、幹部以外の議員にも同局への出演自粛を呼びかけた。
同日の系列社長会で、広瀬道貞社長は「たけしのTVタックル」について「藤井議員や関係者に多大なご迷惑をおかけ
しました」と改めて謝罪。「ニュースステーション」については「配慮に欠けた構成があり反省すべき点があった」と話した。【内藤陽】
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040220k0000m040082000c.html