厚生労働省は18日、寝たきり防止策として注目されている筋力トレーニングなどの介護予防について、
市町村職員を対象にセミナーを開いた。検討が進んでいる介護保険制度の見直しでは、介護予防対策も
課題となる見通しで、すでに予防事業を行っている市町村から介護費用や医療費の削減例なども
報告された。
セミナーでは東京都老人総合研究所の鈴木隆雄副所長が介護予防の重要性を講演。「衰弱などの
老年症候群を予防するには筋力や生活動作能力を身につける必要がある」とし、筋力向上や
転倒防止、尿失禁予防プログラムを紹介し介護費用の削減効果などを説明した。
介護予防対策に取り組んでいる愛知県高浜市の森定述市長は「要介護度の進行が遅くなり、
保険給付や医療費が削減できた」と報告した。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2004021801002721_National.html
イランのアザデガン油田、日本が権益獲得へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040218-00000104-yom-bus_all 日本政府が、中東地域で最大級とみられるイランのアザデガン油田の原油生産や販売などについての権益獲得で、
イラン政府と基本合意に達する見通しとなった。
関係筋が18日明らかにした。すでに日下一正・資源エネルギー庁長官をイランに派遣しており、
契約書がまとまり次第、正式調印する。
アザデガン油田を巡っては、イランの核開発を懸念するアメリカが日本に契約締結の延期を求め、
昨年6月には日本の優先交渉権の期限が切れて権益獲得が危ぶまれていた。
しかし、イランが国際原子力機関(IAEA)による核査察を受け入れるなど国際情勢の変化を受け、
アメリカが態度を軟化させてきたため、日本政府は契約に踏み切ることにした。
日本とイラン両政府は、出資比率など最終的な詰めを急いでいる。
アザデガン油田の可採埋蔵量は約260億バレルと世界有数の規模で、
日本の自主開発原油としては過去最大となる。
油田開発の基本計画によると、プロジェクトは総額2000億円以上に上る見通しだ。
石油公団系の石油資源開発、国際石油開発などの企業連合が開発を手掛ける。
2006年ごろに生産開始し、ピーク時には最大日量50万バレル以上の生産を見込む。
日本側はこのうち、3分の2程度の30―40万バレルを輸入する予定だ。
アザデガン油田は、日本の官民連合が2000年11月、
他国の企業より優先的に開発交渉できる優先交渉権を獲得し、
イランと交渉を重ねてきた。だが、優先交渉権が切れる昨年6月を前に、
アメリカがイランの核開発疑惑を理由に日本に契約締結の延期を求める一方、
イランは日本を除いた国際石油資本(メジャー)などによる入札を計画するなど、
契約締結が危ぶまれていた。
◆アザデガン油田=イラクとの国境付近で発見された油田で、イランが1999年に公表した。
可採埋蔵量260億バレルは、
世界最大のサウジアラビアのガワール油田(埋蔵量約660億バレル)などに次いで世界4位。
日本の自主開発油田では、アラブ首長国連邦(UAE)のザクム油田を上回る最大の規模となる。(読売新聞)
[2月18日18時11分更新]