【社会】「入れ逃げ」被害続発…横浜市・緑区内のセルフガソリンスタンド

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1はんばあぐφ ★
横浜市緑区内のセルフサービス式のガソリンスタンド(GS)で、利用者が料金を支払わずに
走り去る「入れ逃げ」被害が相次いでいる。狙われるのは、給油後に料金を併設のコンビニや
カフェなどで支払う「店内精算」型の店。ガソリンの小売価格が伸びない中、併設店舗にドライバー
を呼び込んで収益を上げようとの経営努力で生み出されたシステムを逆手にとった形だ。
悪質なドライバーの"暴走"に、県警も窃盗事件として捜査に乗り出している。

「またやられた」。今月三日午後六時。横浜市緑区内のセルフスタンドに併設されたカフェのレジで
男性従業員が、舌打ちした。
給油を終えた乗用車が突然エンジンをかけ、猛スピードで走り去っていく。残されたのは「精算待ち」
の赤ランプと、六千円の請求書。レジが混雑する時間帯が狙われたらしい。
二日に一回程度の被害に遭ったという店もあるというが、緑署に届けられるのは月五、六件程度。
GS経営者らによると「この程度なら」と届け出ないケースも多いという。
セルフスタンドは一九九八年の認可後、コスト削減やサービス多様化を図る業界が出店を加速させた。
県内には、前払い式を含め二百十五カ所(二〇〇三年末現在)が存在。フルサービススタンドを含めた
全体の15%を占める。
あるスタンド経営者は「いまは付加サービスでもうける時代」と語る。県内では八十八カ所が後払い
システムを採用、スタンド人員の主力を給油から店舗へと振り分けている。「入れ逃げ」は、こうした
動きの"副作用"ともいえそうだ。
ただ、県石油商業組合は「機械設置で前払いに切り替えれば入れ逃げは防げるが、今度は併設店舗への
ドライバーの流れが断たれる。設備投資負担も重いし、機械が壊されて現金を盗まれるリスクも大きく
なる」と頭を抱える。
緑署の指導もあり、後払い型の店舗では店員同士が無線で連絡を取り合ったり、レジから死角になる
レーンを夜間閉じたりなど、対策を始めた。
http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw04020683.html