野党も呼んで…“挑発”受け、首相と民主議員ら会食
小泉首相は13日夜、都内のホテルの日本料理店で、民主党の木下厚、中津川博郷、
中山義活、松野頼久、三井辨雄の各衆院議員と会食した。
木下氏は10日の衆院予算委員会で、内閣官房報償費(官房機密費)の使途を追及する際、
首相と与党議員の会食に触れ、「機会があれば、野党もぜひ呼んでほしい」と“挑発”していた。
首相がこれに応じ、木下氏が親しい議員を集めた。
出版社勤務などの経験がある木下氏は、議員になる以前から首相とは知人の間柄だったと
いうが、首相が野党議員と私的に会食するのは極めて異例のことだ。
首相は上機嫌で、「人間は理屈ばかりじゃなく、胸襟を開いて人間性を見せることが大事だ」と、
「理屈っぽい」との評がある民主党議員に「人気の秘密」を伝授した。ほかは、映画や歌舞伎の
話ばかりで、勘定は首相が「ポケットマネー」で支払ったという。
ただ、今国会で政府・与党との対決姿勢を強めている民主党には、木下氏らの行動に
冷ややかな視線もある。執行部からは早くも、「事前に報告はない。軽率だ。こういうことが党の
支持率を下げる」と批判が出ており、党内に波紋を広げそうだ。
(2004/2/13/23:18 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040213i315.htm