BSE全頭検査不要と強調 米農務省の検疫局幹部
来日中の米農務省のフェルナンデス動植物検疫局副局長は十三日、
都内の米国大使館で記者会見し、日本で実施されている牛海綿状脳症(BSE)の
全頭検査について、「消費者の失われた信頼を回復するための緊急措置だ」と指摘。
「米国は科学に基づいた判断をする」と述べ、
全頭検査は不要との考えをあらためて示した。
副局長は「(米政府が委嘱した)国際専門家委員会の報告は、全頭検査は
論理的でないし、有用性もないし、効果的でないことを示している」と強調。
同報告が米政府に勧告したBSE対策については
「詳細に検討しており、結論が出たものから発表されるだろう」と述べた。
米農務省が、BSE感染牛と同じ群れにいた牛の追跡調査を打ち切ったことに
ついて、副局長は「限られた資源を戦略的に配置する。
人間や動物の健康を守ることに切り替えることが大事だ」と説明した。
米国産牛肉の対日輸出再開に向けて、条件を話し合うため来週にも
来日する米農務省高官の日程については「検討中」とした。
(了) 02/13
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/bse/news/0213-197.html