【社会】"白い巨塔" 内科医10人全員辞職へ。経営・人事巡り内紛…舞鶴市民病院

このエントリーをはてなブックマークに追加
878名無しさん@4周年
>>872
医療問題についてはほとんど知識がなかったのだけれど、2ちゃんねるのスレで他の人の
書き込みを見たり、意見を交わしたりしてちょっとだけはわかるようになってきた。

>医者の数が多くなりすぎていたら、次の職場がすぐ見つかるわけないだろうに。
君が書いている通りまさに自分のレスは矛盾している。そういう矛盾が今の日本の医療現場
の実態ではないのか。

日本人の適正医療とはいったい何かを考えないといけない時期にきているのではないのか。命
にかかわるということで何をしても許されるという大義があることによって過剰医療が許され
ることになっている。死にかけの人にこれでもかこれでもかと公的な金をつぎ込むことが本当
に今の日本に必要なことなのかということである。

医院を開業してもうまくいかず、潰れてしまう状態になってきていると2ちゃんねるによくレス
する人を見かける。まさに医師過剰状態の一つの表れではないかと思う。
この開業して失敗した医師もちゃんと次にどこかの病院の勤務医としてまだ働けるのが今の医療
現場の様子ではないのか。

この騒動の病院はニュースでかなりの赤字を抱えていると報じられていた。周りに大きな病院が
いくつかあるからだそうだ。本来ならこの病院は消えるべき病院であるはずだ。消えるべき病院
が日本中にたくさん残っているから医者は辞めても再就職できるということになるわけだ。

その他、医師名義貸しや研究費の流用など大学の医学部でも世の中の常識に外れることが正々堂々
とまかり通っているのが日本の医療界ではないのか?
879名無しさん@4周年:04/02/07 03:55 ID:SpuisIi8
>>876
そんな甘っちょろいことを言っていけるほどの余裕が
これからの日本に残っているかな?

880名無しさん@4周年:04/02/07 04:07 ID:KGj8mzyE
まじめな議論には、それに答えねば、と思ってしまう。やってみる

まず俺の考えを先に述べておく必要があるかな。
今の日本の医療制度はすでに破綻している。制度をいじらないなら破綻が大きくなるだけ。
コスト・アクセス・クオリティの3つをどうせ維持できないのであれば、
保険制度の撤廃もしくは混交医療の導入をする & 可能な限り市場原理を導入する
この結果、コストは上がることが多いだろう、アクセスも制限されるだろう。
クオリティは病院によって異なるだろう。

あ、裁判関係もいじらなければ。自動車の自賠責みたいな制度を作る。
医者・病院側の責任は「患者の支払った額の*倍」みたいな賠償責任とする
(安い医療費を払って程度の低い医療を選んだ香具師は、それなりの賠償しか得られない)

こんな感じかな。実現可能かどうかはおいておいてくれ。
(俺はやる気とコンセンサスさえ得られれば実現可能とは思えるが、昔から日本は
 先送り主義があって、制度はタンしてからやっと議論が始まるからなぁ)
881名無しさん@4周年:04/02/07 04:20 ID:SpuisIi8
>>880
>昔から日本は先送り主義があって、制度はタンしてからやっと議論が始まるからなぁ

全く同感。

書いてある具体的なことについてはあまり知識がないので、
申し訳ないが、答えようがない。
先送りすればするほど後が大変になるのはわかっていることだけれど、
やっぱり行き着くところまでいかないとどうしようもないというのが
日本の現状かな。
882名無しさん@4周年:04/02/07 04:21 ID:KGj8mzyE
医者sideの考え方が入るのは許しちやってくれ

開業医がうまくいくかどうかはその個人の経営能力も問われるところではあるが、
客(患者)が来ること=経営がうまくいくわけではないのは、どこの世界でも同じ。
サービス内容とサービス価格の決定権がないことには、話にならん。
現状は後者はない、前者はかなり制限される(安い医療提供で軽い責任とはならない)

開業医と勤務医では、どちらかというと後者の方がひどいとは思える。
俺の周りでは、勤務医辞めるが先にきて、生活のためにしょうがないから開業するって
中堅ソルジャーが続々いる。その原因は医療費削減で病院が今まで以上に
仕事量や責任を労働者に求めるようになって燃え尽き症候群に・・・、だと思っているけどね。

医師の名義貸しが"どうどう"とまかり通っていたとは思えんが、悪しき慣行だったことは
いうまでもない。結局そこには1:大学病院でただ働きさせられる、2:医師確保できない
行政が大学医局に責任丸投げする→人員確保の必要性が出る→学位権と与えられた
人事権であやつる、とこうなる図式ではないか。
少し前まではそこから逃げ出したい香具師にも開業制限圧力をかけていたが、それさえ
圧力にならず(燃え尽きてしまって)勤務医が減っていく

こんな感じではないのだろうか。
金の余裕があるのなら、医者を増やすことで解決できそうだが、無限の財布はないので、
アクセス制限なり自己負担増なりをしないとな。

健康保険組合側が、組合員(国民)へ医療教育するってのはたしか義務化されていたと
思っていたのだが、それを今されているのだろうか?
そういうところをさぼると病院にかかるまでもない状態でも受信され医療費が無駄に使われ
ていくだけでなく、人的・施設的リソースが無駄遣いされて、真に必要なところになかなか
回らないということになるのだが。
883名無しさん@4周年:04/02/07 04:38 ID:qIUXVF8H
と、いうより、病院は各個独立しているが、実際は国民皆
保険という元締めの下請け。
その為、いろんなものを内部でフレキシブルに回して、全
体でバランスを取るということをやっていた。
赤字の小児科を閉めずに、儲かっていた透析の黒字分を補
填して小児科を維持し、赤字が大きくまともに給与を支払
わない大学病院に代わって、市中病院が給与を払っていた
(これが名義貸し)。
実際、こういう変なバランス取りは旧厚生省も黙認してい
たし、診療報酬の改定のたびに全体でバランスをといい続
けていた。

>>879
試しに、今の日本の経済規模から考えて、どれだけの医療
費が国際的に適正か計算してみ。
膨らみすぎの医療費という根拠なんぞないから。
経済規模からは40〜50兆が現時点で相場。
それを支えられないのは、明らかに問題点は別のところに
あるだろ。日本の医療の国庫に対する寄与度はWHOがほぼ
満点つけてるぞ。
884名無しさん@4周年:04/02/07 04:40 ID:T9hiHrvK
名義貸しの裏には医師の不足、特に北海道・東北地方での医師不足があるわけだけど、
マスコミが普段から盛んに吹聴している医者余りということと明らかに矛盾している。
はっきり言おう。医者は足りない。開業医がつぶれるのは適正な競争の結果ではなく、
極めて強い強制力によって診療報酬が低く規制されているからだ。以前、国公立病院の
9割が赤字という報道があったけど、地域の中核病院であるからか、本来なら真っ先に潰す
べきなのに税金を投入して存続している。なぜ赤字なのか?診療報酬が安いというのも
もちろんある。医者がもらいすぎてるからかという疑問がわくけど、
国公立病院の医者の給料は安い。給料に関しては民間病院の方が遙かに高い。
ではどこに問題があるのかというと病院にたかって生活してる人が多いからだ。
国公立病院に税金が投入されているのは決して患者のためではないということを
憶えておいてもらいたい。
885名無しさん@4周年:04/02/07 04:47 ID:KGj8mzyE
どれだけ医療費に金をかけ、どれだけ公共投資(病院職員の採用含む)をするかってのは
価値観が入ってくるからなぁ。議論されているかどうかさえ大いに怪しいが。

(合意さえされていれば)医療は常にクオリティを求め続けなければならない訳でもないでしょ。
もちろんコストもアクセスも。3つとも棄てるって選択しさえある(逃げ出したいな)

日本はその3つがかなりましな状態で追求されており、それは日本の医療者の犠牲の上に
成り立っているって医療関係者は思っているんだけどね。
それは思い上がりだというのなら、そう思えばいいさ。立場の違いで考え方は変わる。
886名無しさん@4周年:04/02/07 04:54 ID:jtFXpmPG
患者の自己負担率を5割にする。それでだいたい解決。
887名無しさん@4周年:04/02/07 04:54 ID:SpuisIi8
>>882
けっこう2ちゃんねるでもやり取りした内容があるので、素人の考えになるが
答えてみようと思う。(どちらかというと週刊誌的な意見になるかもしれないが…)

開業がうまくいくかいかないかは立地条件が一番ではないかと思える。競合相手が
いないところがやっぱり有利かな?
競合相手がいなくていい場所だと思って開業してもそういう場所ならあとから開業し
てくる医者もいるだろうと思う。患者に多く来てもらうには評判がよくなることかな。
( 腕がよければ競合相手が来ても負けない。)

大学病院などの勤務医は名誉がついてくるからまた別なんだろうね。個人的な小さな
民間病院に勤める勤務医の人は待遇が恵まれなければ不満かもしれないね。

2ちゃんねるを見ていると名義貸しを必要悪のように言う人がいる。それは絶対に
おかしい。働いてもいないのになぜ金を渡すのか。その金は保険料や税金などの
公金なのである。辻元清美が公金をネコババして逮捕されたが、医者が全く同じことを
していることになる。制度が悪いというなら、陰で公金をネコババするのではなくて
国民が納得できる制度に変えていくべきだと思う。

名義貸しと同じくらい問題なのが不正請求であると思う。請求内容を厳密に審査する
ようにしていくべきではないかと思う。

無限の財布ではないというのは全くその通りだと思う。医師会などは無限の財布で
あるかのごとく思っている人がいるのではないのだろうか?
無駄遣いなく必要なところにまわすというのがこれからの病院に一番必要なことだ
と思う。
888名無しさん@4周年:04/02/07 04:57 ID:jtFXpmPG
>日本はその3つがかなりましな状態で追求されており、それは日本の医療者の犠牲の上に
>成り立っているって医療関係者は思っているんだけどね。
これからも頑張れ。
889名無しさん@4周年:04/02/07 05:02 ID:KGj8mzyE
大学病院の勤務医に名誉はない、と思うぞ。
大学の教官になら名誉はあるかもしれないが。

そもそも大学病院の勤務医なんて数知れているし、給料も年300〜400万
くらいなんじゃないか?うちの大学は250〜300万くらいだったな。
大学院生や研究生をただ働きさせている実態を知っているのに、厚労省
(と労働基準監督署)が動かないところには作為的なものしか感じない。
まぁ大臣が国会答弁するまで「研修医は労働者ではない」と言っていたの
だから、これも国会答弁待ちなのかもしれん。とても期待できんな。

偉業をサービス業と考えるのなら、価格決定権とサービス内容決定権を渡す必要はある。
JR東海の葛西も「何が何でもこの2つは必要だ」って言ってた記憶があるな。
890名無しさん@4周年:04/02/07 05:06 ID:KGj8mzyE
>>888
いやぁ。2chやっている時点で、さらに心は荒むでしょうよ。
冗談はさておき、今仕事している香具師のモチベーションは
どんどん落ちているし、それ以上になり手はどんどん減っている。

それでなくても女性が増えて実質労働力は減少傾向。
きつい職場環境なら、交代勤務やパートで働くことは許されないし、したくもない。
職場復帰もせずにすむなら済ませたいし、してもブランクが足を引っ張る。

厚労省の計画通り、真綿で首を絞めるようにして病院数を減らせば
医者は足りるようになるし総医療費も減るのでしょう。
891名無しさん@4周年:04/02/07 05:07 ID:qIUXVF8H
>>887
だから、名義貸しは市中病院が大学病院で働いている
人たちの給与を払ってるの。市中病院で大して働いて
いないだけであって、その人達の実働は普通に週100
程度なわけなんだから。
実際は保険の下の一個の会社に近い形なんだから。
892名無しさん@4周年:04/02/07 05:10 ID:KGj8mzyE
>>891
そのシステムはおかしい。絶対におかしいと思う。
だから必要悪と言いたいのだろうが、そんなことをしなければ
維持できないシステムなんか長続きしないし、維持したくもない。
893名無しさん@4周年:04/02/07 05:13 ID:qIUXVF8H
長続きしないシステムがこの数十年続いていて、そして、
WHOから非常に高い評価を受けていることについてどう思
うのよ?
殆ど奇跡的に成り立ってきたものに大きく手を入れて変
えるって言うのは、本来えらく大きなリスクを負うこと
だぞ。
894名無しさん@4周年:04/02/07 05:15 ID:xmPO2Ym/
卒業大学表示!
あいそが良くてやさしいのがDQN卒、サービスこそ命とばかり
患者様が帰るとき、つい「ありがとうございました」とって寒邪様に怒られました
「お大事に」でしょ。
895名無しさん@4周年:04/02/07 05:16 ID:KGj8mzyE
そ。保健医療制度なんてもう崩壊しているし、自由診療 or 混合診療にしよう
ってのが僕の意見。国民がどう思おうとどんな目に遭おうと。もちろん自分も。
>>880でちょっと書いたけど。
896名無しさん@4周年:04/02/07 05:17 ID:SpuisIi8
>>889
>大学病院の勤務医に名誉はない、と思うぞ。
>大学の教官になら名誉はあるかもしれないが。

ああそうなんだ。
大学病院と大学は全くべっこのものなのかあ。

だいぶ前(1年以上前?)になるが、ニュー速+で勤務医の待遇面について
語られるスレがあった。(もしかすると病院の経営についてのスレだったかも
しれない。)

その時に貼られていたものを見ると、40歳の勤務医で年収1400万円と
あった。( 時間外手当やそれ以外の手当も含んでいなかったと思う。)
この金額は人事院勧告のための調査とあったと思う。
ということは国公立の医者はこのくらいの給与をもらっているのかとその時に
思ったのだけれど…。

>偉業をサービス業と考えるのなら、価格決定権とサービス内容決定権を渡す必要はある。

絶対に必要だと思う。それが意識されていない日本の医療界は甘えているように
思えてしまう。( 未だに日本の医師は特権階級意識を持っているのかもしれない。)
897名無しさん@4周年:04/02/07 05:22 ID:SpuisIi8
>>891
だから組織で公金詐欺(名義貸し)をやっていることになる。
なぜ日本の検察はこの公金詐欺を見逃しているのか全くその理由が
わからない。

898名無しさん@4周年:04/02/07 05:23 ID:jtFXpmPG
>>890
可哀想だが諦めれ。
国民は、医療の質が低下するリスクを負ってでも(それを自覚してるかどうかは別)、
医者にはこれまで以上に働いてもらうつもりでいる。


899名無しさん@4周年:04/02/07 05:28 ID:KGj8mzyE
>>896
大学医学部は教育のために自前で付属病院を持つ必要があった。
(去年くらいからちょっと変わったみたい。独立行政法人化が影響していると思うけど)

で、そこで働く医者ってのは、正規には
医学部教官(文部省所属。給料もそこから−−すなわち病院sideとしてはタダで働かせれるおいしい職員)
医員(病院職員−−給料は病院が支給する必要あり)
これだけ。あと研修医。
実際には、大学院生や研究生がただ働きして大学病院臨床を支えているのが実態。

教官でなくて大学にいるメリットは、学位・専門医・認定医がとりやすい
& 教官ににらまれない (逆か。命令に従って大学にいないと睨まれる、が正解か)
専門医・認定医は研修施設の限定があるのと、試験官が多くは大学教官だからね。

どうして自分の言うことを聞かない香具師を睨むかって?
地域から医者を派遣してくれってほんとに要求が多くて、その要求に応えないと地域医療
は崩壊することがわかっている。その責任は本とは地域にあるんだけど、なぜか大学に
責任を丸投げされてしまっていて、教官もそれを当然だと思っているので、戦力となるコマが
どうしても必要なので。


40歳の勤務医で年収云々なら、タブンでものを言うが、それには時間外や各種手当て
込みが相場だと思う。市中病院の話。都市部は低く田舎ほど高いのは労働市場の影響。
900名無しさん@4周年:04/02/07 05:31 ID:jtFXpmPG
自由診療反対。
診療報酬の枠内で患者の自己負担を上げればいい。
901名無しさん@4周年:04/02/07 05:33 ID:KGj8mzyE
>>898
だから、どんどん辞めている。ただそれしかできないと思っているから。
静かなデモ(静かなテロ?)ってやつ。

俺にはそれができるかなぁ?貯金少ないから金銭的につらそうだなぁ。
ほかに才もないので、株でもやるか宝くじに期待するか・・・
902名無しさん@4周年:04/02/07 05:38 ID:jtFXpmPG
>>901
心配するな。世の中の多くの人は同じように辞めるに辞められず働き続けてる。
ってまったく励ましになってないな・・ もう寝る、おやすみ。
903名無しさん@4周年:04/02/07 05:42 ID:SpuisIi8
>>899
詳しい説明をありがとう。
実態については本当に全くわからない。
もしその通りだとすると大変だろうなという気がする。

大いに疑問なのは医者はそんな大変な仕事なのに
自分の家族をなぜ医者にしようとするのかよく理由が
わからない。

学習指導名目で7000万詐取 「医学部に合格させる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040112-00000127-kyodo-soci
904名無しさん@4周年:04/02/07 05:48 ID:KGj8mzyE
>>903
しらね。社会的ステータスと幻想か?
そのおかげで今まで医者のなり手がいたともいえるかもしれない。

ただし開業医2世は以下の特殊条件がある。
・開業資金がほとんどいらない。医療施設はすでにある。
 →初期投資が少ないことほど経営が楽なことは自明
・すでに固定客がいる

医者のステータスが今後も下がり続ける以上、開業医2世でもおすすめできないけどね。

純粋に仕事の内容だけで言えば、おもしろいしやりがいも直接実感できる点はいいかも。
特に内科系は自分で自分の仕事をやれるし。

これまでの発言は自分ではすべて真実の実態と考えて書いているが、
事実は見る立場によって違うから、その辺は差し引いてもいいかもしれないよ。
俺もそろそろ寝るね。
905名無しさん@4周年:04/02/07 05:56 ID:SpuisIi8
>>904
医者という職業はいいと思い込んでなるのは間違いだね。

これから先、医者の待遇がどうなろうとも選んだのはその人自身だから
すべては自己責任ということになるのだろうね。