>>541 http://www.avis.ne.jp/~cho/tais.html 田中知事の退職金問題について(2002.7.18)
田中前知事への高額の退職金が議論になっている。在職一年八ヶ月で二千三百七十六万円だ
そうである。一般社会常識的には高過ぎる。都道府県知事の退職金の算定水準の中でも、一番
高い水準のようである。田中知事は、寄付などすると公職選挙法に違反するからできないと語
ったそうである。それはその通りであろうが、その前にこんな高額の退職金をどう思っている
かを語るべきであろう。色々調べてみたが、どうもその点に関するコメントはなかったようである。
読売新聞
http://www3.ocn.ne.jp/~forest/yasuo/02-6kenkai-2.htmは次のように指摘している。
『田中氏の最後の議会となった6月定例県議会では、算定方法を改める気はないかとの県議の
質問に、県財政の再建をよく口にした田中氏は、「貴重な税金で県政運営していることを、
胸に刻み、財政改革に取り組みたい」と、明確な態度表明を避けた。
田中氏は就任以来、「政治家は究極的なボランティア」などと公言、県議の報酬については
高過ぎるとの認識を後援会の集会などで示したこともある。知事の退職金は田中氏以前の知事
時代から続いて来た制度だが、田中氏自身がその減額問題について発言することはついになかった。』
このように県議会で質問されても、まともに答えず、在職中退職金を下げることを考えた
形跡もないということは、ボランティア発言は言葉だけだったということに他ならない。
田中前知事の言行不一致は枚挙にいとまがない。このボランティア発言も典型的な例である。
公務員、特に公社・公団の役員の退職金の高いことはかなり以前から指摘され、問題になって
いる。田中前知事は自ら改革を掲げ、特に多くのマスコミも改革の旗手として持ち上げている。
改革には様々な抵抗があり、苦労していると同情を訴えている。それもある程度事実であろう。
だが、自身の退職金の減額などは、その気になれば、抵抗なく改革できるマターであったはず
である。それなのに何故やろうとしなかったのか、読売新聞の批判する通りである。つまり、
田中前知事の改革は“まやかし”なのである。