★「木の城たいせつ」社員死亡は「過労死」と遺族提訴 札幌地裁で初弁論
・夫の死亡は一カ月あたり二百時間を超える残業が原因だったとして、妻ら
遺族=北広島市在住=が二十二日までに、夫の勤務先だった住宅メーカー
「木の城たいせつ」(北広島)を相手取り、総額一億九千万円の損害賠償を
求める訴えを札幌地裁(生野考司裁判長)に起こした。同日、第一回口頭
弁論があり、被告側は勤務内容と男性の死亡に因果関係を認めず、争う
姿勢を見せた。
訴状によると、男性=当時(36)=は昨年一月二十二日午前一時半ごろ
(推定)会社から帰宅し、翌朝、ベッドで体が冷たくなっているのを妻が見つけ、
病院で死亡が確認された。病理解剖の結果、死因は急性心筋梗塞と大動脈瘤
破裂の疑いがあることが分かった。
男性の残業時間(通常の就業時間や休憩時間を除く)は、タイムカードから
代理人の弁護士が計算したところ、二〇〇二年七月から同年十二月までの
半年間は毎月二百二十五−二百九十六時間に上っていた。このため原告は
「死亡が業務に起因することは明らか」とし、会社は労働条件を適正に保つ
義務や健康管理義務を怠ったと主張している。
男性は同社で十数年勤務し、死亡当時は現場管理を含む営業職。健康状態は
良好で常用薬や通院歴はなかったという。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040122&j=0022&k=200401226720