兵庫県三木市内で昨年12月、ろうあ者の男性(50)が、同じ障害を持つ男から手話で
約600万円を脅し取られる事件があり、三木署などが大阪府堺市、無職豊福隆道容疑者(36)
を恐喝容疑で逮捕、事件後、海外に逃亡した男(60)を共犯とみて逮捕状を取っていたことが
19日、わかった。
共犯者もろうあ者で、豊福容疑者は「生活費に困ってやった」と容疑を認めているという。
調べでは、2人は昨年12月18日朝、三木市内の路上で男性を車に連れ込み、
「金を出さないと、やくざがおまえを刺しに来るぞ」などと手話で脅し、
金融機関窓口で600万円を引き出させて奪った疑い。男性は解放され、けがはなかった。
調べに対し、豊福容疑者は「共犯者の男から、男性が金を持っていると知らされた」
などと供述している。
男性が連れ込まれた際の目撃情報などから、2人が浮上した。同署は、余罪があるとみて追及する。
(2004/1/19/09:59 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040119it02.htm