★類人猿保護で政府間組織 ゴリラなど4種対象に
【パサディナ5日共同】絶滅の危機にあるゴリラやオランウータンなど大型類人猿の
保護活動のため、早ければ年内にも各国の政府間組織が設立されることが5日、
明らかになった。
規約案によると、今年後半か来年初めに各国の閣僚級会合をアフリカで開催し、
政府間組織を正式に発足させる。
関係者は「大型類人猿の生息国はすべてが発展途上国。政府間組織が機能するには、
先進国からの資金や資材の援助が欠かせない」と協力の必要性を指摘。日本にも
加盟を求めている。
国連環境計画(UNEP)と国連教育科学文化機関(ユネスコ)が実施してきた
「大型類人猿生存プロジェクト・パートナーシップ」と呼ばれるプログラムを、
国際協定に基づく独立した政府間組織とする。
対象になるのは、国境を越えて分布するゴリラやオランウータン、チンパンジーと、
チンパンジーに近縁のボノボの4種類。国際的に調和の取れた保護戦略を目指す。
保護戦略は、投票権を持つメンバーでつくる意思決定機関が科学者の諮問委員会の
アドバイスを受けて決定する。
生息国と、保護活動を支援する非生息国政府のほかに、環境保護団体などの代表にも
メンバーとしての加盟を認めることも検討している。
アフリカのゴリラや東南アジアのオランウータンなどの大型類人猿は、密猟や生息地の
森林破壊などで急減。今後50年程度のうちに絶滅することが心配されている。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20040106/fls_____detail__007.shtml ・国連環境計画 United Nations Environment Programme - UNEP
http://www.unep.org/ ・国連教育科学文化機関 United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization
http://www.unesco.org/