【経済】「752兆7000億円減少」デフレ浮き彫り「国富」減少−内閣府
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名無しさん@4周年:
じゃあ、どうしたら良いのかという話になると、マクロ経済学の中でも一本化されている訳ではない。
今の日本経済は、2つの問題をかかえている。
1)財政赤字
財政赤字が大きすぎて、財政の自由度が低い。
その事を問題と考える人が多いので、財政支出を正当化する事が難しい。
減税も同様に税収減を招くので、必ず増税とセットで実施されてしまう。
2)流動性の罠
デフレで物価・GDPが下がっている状態では、金融政策の効果が無くなる。
詳しくはケインズの一般理論でもマクロの教科書でも読んで欲しい。
よって、伝統的なマクロ政策である財政政策は政治的に許容されず、金融政策
の効果が薄いという状態になっている。
ここで、「赤字には目をつぶってどーんと財政出して、後で回収すれば良い」という
純粋ケインジアンと、「財政は無理だから、金融政策だけでなんとか」という調整イン
フレ派と、「インフレターゲット(クルーグマン流)で期待に直接働きかけてみよう」と
いう純粋インフレターゲット派、「面倒くさいこと言わずに両方やっちゃえ」という併用派、
そして「財政赤字を日銀が引き受けてしまえば、問題なし」というシニョリッジ派が、
「どれが最も効果的か」論争をし、お互いに相手の欠点を指摘しあって、お見合い
状態になっている。
けど、経済学者同士のこの手の論争は、本来「どれが最も効果的か」という問題の
はずなのに、何故か「お前のやり方じゃ効果が無い」という否定合戦になってしまって
いる。
実はここが一番嘆かわしい。